モモグミ日誌

スキなことを、スキなだけ

【読書】(小説)マスカレード・ナイト

 

マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイト

 

 ホテル→イブ→ナイトの順番で読了。

 

以下、内容のネタバレを含みます。

 

 

警視庁が以前、捜査協力を依頼したホテルでまた殺人事件!?

 

て、感じで始まった「マスカレード・ナイト」

 

一体誰がどんな事件を起こそうとしてるのか、

「マスカレード・ホテル」のことを思い出しながら

楽しく読み終えました。

 

ただ、最後の犯人明かしのところだけはちょっと小走り感じがあって、

もうちょっと丁寧に説明してくれてもよかったかなという感想。

 

でも、今回もいろんな人間関係がぐっちゃぐちゃに絡まってて

それをひとつずつ解いていくのがとても楽しかった。

 

全員を犯人候補として見ていたので、

「犯人」ではなく「ホテル関係者」として

絡んできてた人がいたことにも驚き。

 

「あ、だから、あのシーンであんなことを…!」みたいな

気づきがあとでたくさんあって、気づけなかったことが

ちょっと悔しかった(笑)

 

「マスカレード・ナイト」で残念だったのは

せっかく潜入捜査してるのに、新田氏のホテルマンとしての

見せ場がほぼなかったこと。

このこともストーリーでは重要なことなので仕方ないんだけど

「マスカレード・ホテル」のときみたいに

テルマン新田が宿泊客の要望に困らされてるシーンとか

刑事としての勘を働かせて、ホテルを助けるみたいなシーンがあれば

なおよかったのに、と思いました。

せっかく潜入捜査してるんだから。

 

読み終えて、このシリーズはここでおわりかな?と。

今後続けるならLA行かないといけないし、

それに「コルテシア」ばかりが狙われ続けてたら

いずれお客さんにも気取られて、ホテル自体が廃業…

 

新田氏も山岸さんも魅力的なキャラだから残念だけど

きれいな形で終わってるのでいいかなと思いました。

(もちろん、LA編があるなら絶対読みます…!)